イタリア旅行#19 スリにあう
こんにちは かるるんと申します。
イタリア旅行のブログを書いています。
前回はパラティーノの丘とフォロ・ロマーノの記事を書きました。
今回は次の目的地のトラステヴェレへトラムで移動した記事を書きます。
パラティーノの丘とフォロ・ロマーノの観光を終えてトラムに乗ってトラステヴェレに行くことにしました。
トラムとはローマを走る路面電車で地下鉄、バスと同じでローマパスを使えば乗り放題なのです。
昨日の帰りにも利用したので乗り方はわかっています。
今日はローマ最終日なのでトラムからの景色を満喫してトラステヴェレまで行こうよ」ってなったのです。
停留所でトラムを待って10分ほどでトラムが来たので乗り込みます。
座席は満席で彼女は乗降するドアの近くに僕は彼女とは反対の壁側に立っていました。
発車して、しばらく経って彼女が血相を変えて僕のほうに駆け寄ってきました。
「あいつ!私の財布を掴んだ!!」と叫んで彼女の横に立っていた女を指さしたのです。
その女はインド系というか中東系というか僕らよりも少し肌の色が濃くて目鼻立ちがハッキリしていました。
最初、彼女が何を言っているのか理解出来なかったのですが、僕のうしろに立たせて彼女を隠すようにしました。
すると「彼女の財布を掴んだ女」に屈強そうな黒人の男が数名とその仲間ぽいインド系?の女が周りからやってきて「彼女の財布を掴んだ女」を囲んで話をはじめました。
しばらく彼女を背中越しに隠していたのですが、彼らは危害を加える様子がなかったので隣の車両へ移って彼女の話を聞くことにしました。
彼女の話では、横に立っていた女が彼女が肩から掛けていたハンドバックの中に手を入れて財布を掴んで盗もうとした瞬間に気が付いて僕のところへ駆け寄ってきたというのです。
スリに遭いかけたのです。
トラムは満員というほどではないのですが、座席は埋まり立って乗車している人が数人いました。
社内は静かだったのですが、彼女が大きな声で叫んでも、誰も驚かないというか誰も関心がないように感じました。
日本語だから意味がわからないというよりも周りは慣れてる感じに思えました。
その後は、何事もなくトラステヴェレへ到着して無事を得ましたが、一つ間違えれば観光どころでは無くなっていました。
思い返してみると、僕らは最初っから狙われていたのかなって思います。
停留所に並んでいてトラムが到着すると前に並んでいた女が何故か「先にどうぞ」ってジェスチャーで僕を先に乗せてくれました。
僕の後ろには彼女が並んでいたのですが、そこに違う女が割込みました。
海外はこういう割込みくらいは普通なのかなくらいに思っていて、そのときは気にも留めてなかったのです。
そして僕は車両の奥へ行きます。
僕の手前に数人の黒人の男が立ちます。
その手前に彼女が乗り込んで立ちました。
発車して数分後に彼女はスリに遭いそうになるのです。
「彼女の財布を掴んだ女」が割り込んできた女で「先にどうぞ」って僕に順番を譲ってくれた女は彼女が叫んだあとに「彼女の財布を掴んだ女」と話していた女です。
もちろん、僕と彼女の間に立っていた黒人たちも仲間でした。
なぜに狙われたのかって振り返ると彼女のハンドバックですね。
ファスナーとかが無くて、磁石で蓋は閉まるんだけど、中身が丸見えになるようなのを持ってたからに違いないですね。
ローマはスリに気を付けてって何度も読みましたけれど、使い勝手の良さとか持ち易さを重視して日本と同じようにしてしまったのです。
「自分は大丈夫」の典型だったのかもです。
彼女はもちろんのこと、注意しなかった僕も油断していたとしか言えないですね。
自分達で餌を蒔いてスリを呼んだみたいにも思えます。
反省です。
次回はトラステヴェレの観光の記事を書きます