イタリア旅行#40 オステリア
こんにちは かるるんと申します。
イタリア旅行のブログを書いています。
前回はミラノのハイブランドのお店が立ち並ぶショッピングセンター「ガレリア」の記事を書きました。
今回はレストランで夕食を食べた記事を書きます。
この日がイタリア最後の夜です。
翌日は日本へ帰国ということ最後の晩餐はレストランで食事をすることにしました。
と、いってもイタリアでちゃんとしたレストランで夕食を食べたのは初日のローマだけ。
そのレストランも日本語メニューがあるお店でした。
一週間近くイタリアに滞在して、なんとなく注文や支払いの仕方も慣れてきたので普通のレストランで食事をすることにしました。
どこにしようかネットで色々調べてみたのですが、選びきれず日本で購入したガイドブック「ことりっぷ」に掲載してあったレストランで食事することにしました。
宿泊しているホテルから徒歩で行ける距離にあって「家庭的なお店」と書いてあったのでそんなに敷居も高くない気がしました。
なによりオステリアと書いています。
オステリアとは日本でいう居酒屋のような店のことなのでリラックスして食事が出来そうです。ということで僕らは 「オステリア Mamma Rosa」 へ向かうことに。
「オステリア Mamma Rosa」はホテルから徒歩15分くらいで場所もわかりやすく迷わずに到着です。
外観はこじんまりとして可愛らしい感じです。
いかにも家庭的な佇まいでした。
ドアを開け、いつもどうり片言の英語で「ツーパーソン!」とピースマークを作り店員さんにアピールすると席が空いていたようで案内されます。
店内に入っていくと、真っ赤なドレスを着たクロークのお姉さんがいました。
背中がザックリ開いた真っ赤なドレスに宝塚ばりの縦巻きのクルンとした髪型で出迎えて頂いたのですが、僕らがイメージしていた居酒屋感はゼロでありました。
完全に場違いなところに来てしまったのを確信してキャンセルしたかったのですが、言葉が通じないので出るに出れなくなって、真っ赤なモンベルのダウンジャケットをお姉さんに預けて、そのまま席へ案内されました。
案内されたのは入口近くの席でしたが、店内を見渡せるような作りで、周りの客をみてみると特に男性は中々カッチリした服装をしていましてチノパンにトレーナーは僕だけで皆さんはネクタイとか襟付きのシャツを着てジャケットを羽織っておられました。
店舗の大きさとしては余裕で50人以上の客が入りそうに思える広さでした。
たまたまなのか日本人の客は僕らしかいませんでした。
日本ではそこそこ売れている観光ガイド誌に掲載されている店なのに日本人が1組もいないことが僕らをより不安にさせました。
オーダーはボーイさん一人で切り盛りしているようでした。
ボーイさんにメニューを渡されて、おそらく「飲み物は?」と聞かれました。
イタリア語で注文を聞かれたのだと思いますが、この国ではまず飲み物の注文を取られるので躊躇なく「ビール」を注文しました。
周りのテーブルには100%の確率でワインのボトルが置いてありましたけど、もしイタリア語で書いてあるメニューを読めたとしても日本人的には居酒屋に来たならば「とりあえずビール」が正解なのだと思いビールを選択です。
振り返ってみると「ここは居酒屋で間違いない」と自分に暗示をかけたのかも知れないです。
食べ物のメニューをみると高くもなく安くもなくイメージしていたイタリアの居酒屋の値段で安心したのでした。
注文すると直ぐにボーイさんがビールを持って来てくれまして、大き目のワイングラスにまるでワインを注ぐような仕草でビールを少な目に注いでくれたのです。
下の画像ですよ、オシャレです、彼女は素敵と言っておりました。
オステリアのビールは「とりあえずビール」のように駆け付け一杯的なビールではなかったです。
いつもはメーンの料理を二人で違う種類を頼んでシェアするのが常套手段です。
イタリアへ来てイタリアの有名な料理で唯一食べてないのがリゾットでした。
メニューにリゾットがあったのでスパゲティとリゾットを食べようと思っていたのですがリゾットは二人分からしか注文出来ないと言われたので二人ともリゾットを注文です。
ケチらずに他の料理も頼めばと思うのかも知れませんが、これまでに食べてきたイタリアのレストランの一人前は日本の大盛りに匹敵する量です。
昭和生まれの僕は頼んでおきながら残す事は悪なのです。
頼んだものを残すことは万死に値すると教えられた世代なのです。
予想通り、他の料理を頼まなくて正解でした。
頼んでもないパンの盛り合わせがテーブルに到着です。
オーダーミスかなと思ったのですが、他のテーブルを見渡すとどのテーブルにもあるのでサービスのようです。
小心者の僕らは、このパンはどのタイミングで食べれば良いかの相談を始めました。
メーンの料理と食べるのか、前菜的に食べるのか、それともいつ食べても良いの?
トレーナー、チノパン、スニーカーで入店してしまって完全に周囲から浮いてる東洋人でも最低限のマナーは守りたいと思ってはいたのです。
ビールを片手にそんな話してたら僕らの後に入店した隣の客がメーンの料理が届いてないのに食べ始めたので、僕らもおつまみセット感覚でパクパクと・・・。
他にもリゾットも前に、こんなのも
そして、お待ちかねのリゾットです。
20分くらいで到着しました。
率直な感想は、これまで食べてきた中で断トツに美味かったです。
味、食感、香り、全てが良かったです。
イタリアではこの店でしかリゾットを食べていないのでこれが一般的なリゾットなのかは自信を持って言えないですが、僕がこれまで日本で食べたやつは、おかゆとか雑炊の仲間のように感じました。
帰国して食べても日本のリゾットは雑炊の仲間でミラノで食べたものとは別な料理に感じてしまいます。
アルデンテというのでしょうか?米に芯は残っているのですが程よい硬さで食べやすくローマでカルボナーラを食べた時と同じように日本で食べるものは似てるだけで全く違う料理のように思ってしまいます。
この店に入って最初はどうなるかと思ったのですが凄く満足できた夕食でした。
お店を出るときはクロークのお姉さんに少し多めのチップを渡して帰りました。
僕だけ周囲から浮いている格好なので少し負い目みたいなものを感じていたので負い目分多めに渡しました。
それで、一言「ことりっぷ」に言いたいのですが、全く家庭的じゃなかったし、若干のドレスコードはあるよくらいは書いてもらわないと旅行者の日本人は日本で居酒屋に行く感覚で来店して緊張と不安でいっぱいになってしまうですよ。
周囲の客やお店が気にしている気にしていないかは別として、僕はパーティに私服で来てしまったような感覚になってしまい肩身の狭い思いをしました。
オステリアを日本の居酒屋のようなラフな店だと思い込んでしまっていた僕も悪いのかもですけどね。
次回、ヨーロッパに行くときはジャケットとシャツは持って行こうと思いました。
まぁ、結果、素晴らしい店で良かったですけどね。
次回はお土産を買う記事を書きます。